CoCo壱番屋 宇和島国道56号店・宇和島取材2022・その8


 宇和島取材2022も終盤に差し掛かって参りました。

 数日宇和島に滞在していたおかげで、宇和島市街は宇和島城の周辺だけでなく、そこから国道56号線を南の方に向かって色んなお店が並んでいる、というのが分かってきまして、今回取材で伺ったのはカレーハウスCoCo壱番屋の宇和島国道56号店さんです。なんて分かりやすい店名なんでしょう。

 わたくし伴貞良、出身が愛知県でして、子供の頃からココイチのカレーには慣れ親しんでおります。特にうちの親父がココイチフリークでありまして、毎週のように5辛のカレーを食べに近所のココイチへ行っておりました。辛いものには、何か男子の心を引き付ける何かがあるのでしょうか。女子でも辛いもの好きの方はいらっしゃいますが、野郎どものように辛さを競うような感じはなく、淡々と「辛いの、好き」と食べている方が多いような印象がありますね。そこにアイデンティティの証明を求めるかどうかの違いなのかもしれません。

 前回同様、開店前の時間に伺っております。

開店準備

 私もあちこちの飲食店に取材に伺った経験がありますが、思い切り開店準備中ということはなく、ほとんどの場合、お店の外装内装と合わせてお店の飲食物も一緒に撮るのが常。今回はそういうことはなく、人に焦点を当てているので、皆さんがどういう風に仕事をされているのか様子を見せていただきながらの撮影になりました。

 今回の宇和島取材はブログにした時にどういう切り口が面白いのか、という実験をさせてもらっている部分もあり、貴重な経験をさせてもらっています。

開店準備の準備中

 働く皆さんの様子を拝見していると、通常の手順と思しき厨房での準備がサクサクと進んでいきます。

 そういえば普段から、自分が食べるものの仕込みってなかなか見る機会がないんですよね。また大きなチェーン店だと、スタッフが材料の野菜を近所の青果店や市場で買ってきて、ということもなく、センターからまとめてトラック輸送されてきたりします。そういえば私、そういうところのセンターでアルバイトしていたこともありました。

  個人経営のお店であれば、サラダに野菜をどれだけ入れるかは店主の気分で決めちゃってもOKなところがあるのでしょうが、写真でご覧のとおり秤で正確に計測しておられます。チェーン店は巨大なシステムですから、こういった細かいところの差が大きな違いになって数字に表れるんですね。

 写真を撮っていると、こういう形で集積されることはあまりなく、情報を作って流す側にいても、その自分(たち)が作った情報がどれだけの波及効果を及ぼしたか、というのはなかなか知る機会がありません。

 まあ年間の売上がいくらだったか、みたいなことは毎年嫌でも集計する機会があるのでやりますが、一定の種類のメニューを着々と売って積み上げていくスタイルの商売とは根本的に感覚が違うんだな、というのを改めて実感します。

 写真そのものも、たとえばB to Bでスタジオと百貨店で契約しているようなところについては、社員カメラマンに毎年同じようなお中元、お歳暮のギフトを延々と同じ撮り方で撮らせてカタログ化しているようなところもあるので、写真業界でもそういう世界はあるといえばあるのですが、やっぱりそういうところはカメラマンのような職人仕事であってもチームプレイですね。

コロナと闘いながら

 また開店準備を拝見していると、スタッフの皆さんがアルコールスプレー片手にコロナ対策をされている様子も見て取れました。

 もともと飲食店なので店内は清潔に保たれているのですが、新型コロナウイルスが蔓延してからは更に厳しく対策を迫られています。たとえば席数の制限や営業時間の制限、カウンターもパーティションで仕切ったりと、どう見ても手間が増えています。

  お客さんに温かい食事を提供するために、時には直接飲食と関係ない時代の変動に対応しつつお店を運営するスタッフの皆さんの献身ぶりに頭が下がりました。

 というわけで、宇和島へお越しの際は国道56号線沿いのココイチへ是非お立ち寄りください。いつものココイチカレーが安心して食べられるように、スタッフの皆さんがしっかり準備されています。駐車場も広大ですよ。


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