軸の問題


 以前RX100だけで撮るブログというのをやっておりまして、このブログはソニーのコンデジであるDSC-RX100というカメラでひたすら撮って、ついでにカメラTipsを解説するブログでありました。

 今はまったく更新していないのでどうだか分かりませんが、一時はRX100で検索するとかなり上位に来ていたようです。

 RX100ブログはカメラの型番で検索してきてくれた人が、そのままカメラの使い方に関する情報を「探してたのがあったやん」というので重宝してくれたようでして、今でも見ているよ、とおっしゃってくれる方が少なくありません。
 いま振り返ってみると動線がしっかりしていて、かつ人の役に立つブログだったんだなあという風に思うんですね。

 この伴貞良写真日誌をはじめるにあたり、せっかくブログをやるのだから色んな人に来て楽しんでもらいたいなあ、という風に考えているのですが、RX100のように強力な検索対象ワードというのが今回はありません。勝負としてはちょっと難しいスタートですね。

よう写るRX100の写真

 カメラの型番で検索して来てもらうというのは非常に便利なのですが、カメラの型番に依存するとカメラの人しか来てくれません。それはそれで悪いことではないのですが、このジャーナルではもうちょっと幅広く対象にしたいんですね。

 WEBをハックしちゃうぜ、というタイプの人であれば無理やりだろうがページ内にヒットさせたいキーワードをちりばめるのでしょうが、現在それがSEO的に有効とされているのは現在だけの話でありまして、Googleのアルゴリズムが将来的にどうなるかはGoogleのみぞ知る話であります。現在のトレンドに合わせてブログを書くのは無駄であろうと思います。

 つまり、検索して飛んできて欲しいっちゃほしいのだけど、そのために記事を書くというのは面倒なので自分の軸をしっかり持ってやらないとなと思うんですね。理想論ではあるのですがこちらの趣旨に賛同してくれる人が集まる形がベストです。

 同時にこれは記事づくりにしても同じことで、たとえば食事をしにどこかのお店に行くとして、そのお店がどういう料理を出すのか、どういうサービスをするのかはある程度予測できる状態でないと行きづらいですよね。

 こち亀に、実は意外と安いのに名前が「大尽寿司」でネタは時価、という寿司屋が出る回がありまして、客はなかなか入りづらいだろうと思います。
 寿司屋なら寿司が出ると分かっているのでまだその点については誤解もされにくいのでしょうが、ブログについては「そこに行くとどんな情報が得られるのか」というのは明確にしておかないといけないでしょうね。

 これは何もブログのトップに書いておいて遵守しなければならないということではなく、運良く来てくれた人が数クリックする間に「ははあ」とブログのノリと情報の範囲、扱い方を理解してくれるようになっていれば良いのではないでしょうか。少なくとも私はよそのブログへ行った時にそういう理解をしています。

取材の軸

 前回前々回のポストで、これまであちこち旅撮りに出かけては目的があやふやだったので自分で写真の扱いに困っちゃったよ、というお話をしました。
 ですから今後はこのジャーナルブログでまとめやすい形になるように写真および文章の情報を集めると良いんじゃないかなあ、と思っているんですね。

 しかし、さらに計画をすすめるのであれば、このブログの軸を定め、ネタを集めるところからそれに沿った方向でやるのが一番形としてきれいです。

 現在Youtubeで写真撮影やカメラの話題を扱うチャンネルをやっておりまして、それとは別にお仕事論を色んな人と話す「お仕事日本」というチャンネルをやっております。

 もともと写真の仕事を始めた頃から、取材撮影やなんかで色んな仕事の方の撮影をすることが多く、社会を成立させているさまざまな仕事と、それを行う人に興味を持ってきました。

 写真のプロジェクトとしては「100 jobs in Japan」という形で、100の職種の人の顔と仕事風景を撮るというのをやったことがありまして、このジャーナルブログでも基本的に色んな仕事を軸として扱っていくと良いんではないかなという風に考えています。

 軸は軸なので必ずしも仕事論しか扱わない、ということはありませんで、伴貞良が写真で見せる、というのが一番コアの部分ですから、そこは保ちつつ、面白そうなネタを柔軟に扱っていけたら良いなと思っています。すでに徘徊日誌みたいなカテゴリーも運用しているので柔軟ですよね。

 何はともあれ、面白がって来てくれた人が滞留できるようなブログに発展させていきたいものです。

 そんな感じで、また。


コメントを残す