LUMIX G99で人物を撮ると?


 こんにちは。宇和島取材シリーズ、お楽しみいただいてますでしょうか? 今日はちょっとお休みしてカメラの話題でも。

 宇和島取材ではメインをNikon Z7、スナップ用&予備としてZ6を持ち込んでおりまして、本番ではZ7が遺憾なく大人げないレベルの高画質を発揮してくれました。実際に取材撮影で使ってみると長所も短所も普段以上に見えて面白いですねえ。

 この「取材撮影で使ってみて」というのがくせ者で、いつどういう環境で撮るか分からない、裏を返せば光が勝手に変化してしまうと同時に、やろうと思えばある程度は自分で光を作ったり、被写体に立ってもらう場所を調整したりもできる取材撮影はけっこう特殊です。

 一番近い撮影ジャンルでいうと街角スナップやイベント撮影なのですが、どちらもちょっと違うんですよね。自分で光を作っても良い場合もある、という因子が取材撮影の場合は絡んで来るので、環境光だけで撮っても良いし人工光をある程度混ぜても良い、という感じ。

 今回の宇和島取材ではほぼ環境光だけで撮りきったのですが、同じような取材をPanasonic MFTでやるのも良いよなあ……じゃあ過去事例から掘り起こしてみよう、というのでPanasonic LUMIX DC-G9とG99で撮った写真を引っ張り出してきました。

 ええ。良いですね。最初の2枚だけG9で、他の写真はすべてG99で撮っています。海外だとG95だったかな。

 何はともあれ、パナライカレンズとの組み合わせ、かつ自分で光を足しながら撮れるのであればパナMFTも全然戦えちゃうなあ。下手をすると真水のようなスルスル画質のNikon Zと比べるとパンチがあって目に留まりやすい可能性すらあります。

 当初はPanasonicのMFTってお肌の再現性がちょっとアレだったのですが、G99のRAWがだいぶ扱いやすく、かつ私がNikon ZシリーズのRAW現像で鍛えられ、Lightroomを徹底的に使い倒せるようになったおかげで、今日アップした写真くらいまでなら健康なお肌に出来ます。

この組み合わせ。

 もちろんフルサイズと比べると画質はトレードオフになってしまうのでギリギリのところで判断をしなければならないのですが、雑誌のカメラマンでMFTユーザーが増えるのも、雑誌取材の場で何が求められるかで考えるとよく分かります。

 最終的には実際に働くおっさんを撮ってみての判断になると思いますが、運用上はMFT機で取材撮影が出来るのであれば、そんな楽なことはないんですよね。

 もちろん楽さ便利さだけで機材を選ぶわけにもいかないので、それによって出てくる画質がこのブログの方向性に合っているかどうか慎重に判断しなければなりませんが、やってみる価値はありそうです。あとGH6のセンサーが早くG99クラスのカメラに載ってくれることを祈りましょう。とはいえ、それもGH6がある程度売れないと見えない未来でしょうから、GH6を買ってお布施するべきかもしれません。

 どのみちPanasonic MFTで取材をするとしたら予備機が必要です。GH6をレンタルで使ってみますかねえ……。


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