Panasonic MFTがたのしい


 以前よりこのブログで、G99が最高だ! 可愛い! と連呼してきたわたくしですが、ここに来てGH5M2、いやGH6を手に入れちゃうのもアリかしら……とグラグラ来ております。

 もともと写真はコンデジからAPS-Cセンサー、フルサイズと順調にセンサーを大きくして仕事での撮影はほぼフルサイズでこなして10年以上、途中から取材時にちょいちょいAPS-Cセンサーのカメラを混ぜたりしつつ、まあボケも大きいし色も良いし、フルサイズで良いじゃん、という感じでおりました。途中でSony DSC-RX100という1型センサー搭載のコンデジを使い倒したりもしましたが、仕事撮りは飽くまでフルサイズでした。

 そこへきて、YouTubeを見てくださった方から「MFT(マイクロフォーサーズ)使ってみません?」とPanasonic GX7Mk2を譲り受けたところで一気に「何これ楽しい!」と開眼しまして、仕事以外の領域でハードなスナップに多用するようになりました。

 私にとってパナMFT機は、仕事以外の領域でガリガリを撮るのに使う楽しいカメラであるものの、そもそもスナップ自体が病気で撮ってしまうものなので「作品を撮るぞ!」という気持ちになりにくいのもあり、ただ楽しむためにスパスパ撮っちゃう用でしかなく、心のどこかで「だってMFTだもんな」的な感情がありました。

 なぜ「だってMFTだもんな」になるかというと、RAW現像する人間は未処理のデータをまざまざと見るわけで、センサーサイズ由来のダイナミックレンジの狭さや色乗りの悪さに「うーむ……」とうなりつつ、それをなんとか誤魔化す方向でRAW現像をすることが求められるわけで、弱点をまざまざと知っているが故の「だってMFTだもんな」になってしまいがち。

 ただ、最近は写真を見る側に立って考えてみると、リッチな画質かどうかは要素の一つでしかなく、小型軽量のカメラでないと撮れないものがあるのも確実で、巨大プリントを作る用途で撮ることはない、と思えばMFTをさらに活用していくのもアリだよね、という気がしてきます。

 特にGH6はMFTの枠を超える可能性があるっぽいなあ、凄そうだなあ、と思って眺めています。愛用しているG99も数年前までのMFTと比べると凄い実力を持っていますが、それはMFTらしい硬さ、重さを利用してのものであって、フルサイズやAPS-Cセンサーと正面からどつき合えるものではありません。

動画機として

 またMFTを積極的に使いたくなった理由のひとつに、このブログでもお伝えしている通りフィールドレコーディングした音とセットで映像も使いたい、というのがありまして、録音と同様に録画もあれこれ試行錯誤しているところなのですが、音と一緒に動画も回しっぱなしにして録りたいなあ、という欲求があります。

 フルサイズ機であるNikon Z6を動画機として使うのも画質や操作的には全然アリだな、むしろなぜニコンは動画録りの際に出るゼブラをスチル撮影時には出させないんだよ、と腹が立つほど動画のオペレーションがよく考えられているのですが、いかんせん内部録画が30分まで、しかも8bitでしか録画ができず、logは出来ても出来なくてもどちらでも良いのですが、それも外部録画オンリーということでちょっとめんどくさいんですね。ワンマンオペレーションで、仕事でもないのに外部録画マシンを買い足して、しかも毎回がちゃがちゃ持ち出す気にはなれません。

 またZ6は画質的には素晴らしいのですが、記憶媒体がXQDのみでして、Z6IIを買えば内部動画記録にSDも使えるようになる(筈)ですが、そのためだけに買うほど魅力的ではありません。

 一方、Panasonic GH6を買ってしまえば、

  • 4K動画クロップなし(G99はクロップ)で全画素読み出しっぽい
  • 内部録画回し放題
  • 冷却ファン内蔵で熱対策バッチリ
  • あれこれのフォーマットでSDカード記録
  • V-logがISO250から録れる

 などなど、私が動画機に求めるものが全て盛り込まれた上、小型で写りの気持ち良いパナライカレンズが使えます。ここ非常に大事です。他に大きなレンズを持って行ったり、外部録画装置を付けたりする必要がありません。

 さらにネット上に散見される動画やスチルのレビューで画質が素晴らしいのがよく伝わってきたのもあり、「こりゃええなあ」という気持ちになっています。

 何より恐ろしいのは、今後G99を使い続ける上で購入しようと思っていたPanasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.がセットになったレンズキットが予約受け付け中なんですよね。いやはや恐ろしい……。

GH5M2で実は十分

 とはいえ、私がやりたいことってフィールドレコーディングというか音風景の記録なのでサウンドスケープというやつでして、基本的にカメラは定点で動かさないつもりなので、実はAFすら必要ありません。

 そう考えるとGH6を買わずとも、どうしても新しいカメラが欲しければ、それよりも10万円くらい安いGH5M2やGH5Sを買っておけば良いのですが、まあ最後はGH6の画質が欲しいかどうかと、「必要かどうかじゃない、欲しいかどうかだ!」が働くかどうかですね。

 スチルの画質もこれまでよりワンランクアップというのが非常にグッと来るところです。

 あとそうそう、今日の写真はG99で撮ったものなのですが、先日、海外の旅ブログに4:3だか5:4だかのもったりしたアスペクト比の縦写真だけが使われているのを見て、「なるほどスマホで見るのが前提なら、縦写真の方が大きく見せられるから合理的だわな」と感心したので試しに私も久々に4:3の縦写真を並べてみたものです。

 たしかにスマホだと見やすいかもしれませんね。


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