2021年11月・雑賀崎漁港


 名古屋神戸と回ってきた一人ツアー、仕事撮影が非常にスムーズに進んだので、ここからはフリースケジュールだ! というので神戸から南下して和歌山県に入ってみました。

 和歌山県へは10年以上前に高野山に用があって訪れたことがありました。当時は愛知県在住で、友人のハイエースに乗せてもらって行ったんだったなあ……と懐かしい気持ちになりつつ、カーナビのいう通りに走っているとスルスルッと和歌山市へ突入しました。

 途中、和歌山城のあたりを横目で見つつ、近隣のエリアで一番ガリガリ成分の多そうだった雑賀崎という漁港を目指すことにしました。

 直前まで、スケジュールがけっこう大きく空けてあったので、そのまま四国に行ってしまうのもアリか……と思っていたのですが、緊急事態宣言は明けたとはいえ、観光地的になっていないところに入っていくのは現地の人に悪いかしら……というので和歌山へ。雑賀崎漁港は観光地として訪れる人も多そうなので、良いんじゃないのかなという判断です。

 このあたり、人が出入りするのが当たり前になってしまっている東京と比べると各地でテンションが違うでしょうから、なんとなく空気を読むしかありません。まあ緊急事態宣言下であっても気にせずガンガンイベントを打って人を集めたり、東京から無医村の離島に行ったりする人もいますから、気にし過ぎのような気もしないではないのですが、自分の認知が及ぶ限りだけでも変な被害を人に及ぼしたくないですからね。という感じで独善性を下げられるだけ下げようとする人が多いおかげで日本の新型コロナ感染率・死亡率が低いんだろうと信じたいところ。

雑賀崎漁港

 YouTubeの動画でも軽くまとめておりまして、歩き回って写真を撮るのにも良いサイズ感の漁港でした。路地裏探索はそう激しくしませんでしたが、後日YouTubeに動画をアップしたところ、やはり漁港だけあって時間帯によっては猫が出没したりするんだとか。

 私が行った時は一匹もいませんでしたけどね……。

 歩いては撮り、歩いては撮りというのを繰り返すスナップ散歩、天気が良かったのもあり非常に楽しかったです。

 海がきれいでしたねえ。車を停めたのが防波堤の付け根みたいなところにある有料の釣り人向け駐車場で、そこから漁港の方へ歩いていくと船も人も集まっているので何事かと思ったら市場になっていました。近隣の方が直接魚を買いに訪れていたようです。

 それを横目に漁港の背後にある丘へ登っていくと、漁港の様子が一望できました。そして今では廃業されている旅館かホテルか、の元宿泊施設らしき建物も。

 さすが漁港はガリガリ成分が多いや、と思われるかもしれませんが、雑賀崎漁港はかなり人の手がきちんと入っているので、廃棄されたものや放置された建物がほぼありません。すごくきれい。観光地化されているということはそういうことなんだなあ、と思いますね。

 この記事のちょっと上に貼っておいたGoogleマップに「日本のアマルフィ」という気になるフレーズが記載されているのに気づいた方はいらっしゃるでしょうか?

 雑賀崎漁港を調べてみると、このフレーズがちらほら検索で引っかかるので、私も雑賀崎にいる間にチラチラ「どこのことを指しているんだろう」と似たようなアングルを探してみたのですが、どうもこの雑賀崎シーパークのあたりの堤防の先端から撮ったものか、

 東側の崖の上にある旅館の前から撮ったものか、どちらかのようですね。

 私の方は、風景撮りではなかったのでGoogle画像検索で出てくるような写真を目指したわけではないものの、なんとなく「キメのショットはどこから撮られたものだったのか」と気にしながらうろついてみたところ、最終的に後者のほう、東側の崖の上にたどり着きまして、なるほどと感心したところで日が落ちました。

 この後、和歌山市の市街地に戻って洗濯をしつつ、次にどこへ行こうかなと考えたのですが、どうにも気が乗らないなあ、というので東京に帰りながらチラッとどこかに寄っていく方向に決定しました。和歌山へはまた何かの期待にしっかり撮りに来ることにしましょう……というか、撮るテーマを決めないと日程も旅費も勿体ないですね。

 風景なら風景でガチッと撮るものが決まって良いのかもなあ、と思いますが、最近ジャーナルブログ軸で写真の組み立てを考えると、国内で何を撮ったら良いのか、よくわからなくなってきています。そのあたりの考察も進めて行きたいところ。

 というわけでもうちょっとだけ旅は続きます。


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