水上温泉最高・廃ホテル群と路地裏探訪


 最高だったよ水上温泉。時間的に全て回れたとは言えないのですが、群馬県は水上温泉へ写真を撮りに行ってきました。

 そう、わたくしメシは食えず、温泉には興味がないので湯治場に行ってもぜんぜんお金を落とす機会がなくて大変申し訳ないのですが、かわりにどんなところだったのか紹介して人の誘致に協力したいと思っております。

 今回は車で行ったのですが、町の中心部が駅なので駅から探索開始です。ちなみに駅には蒸気機関車が置いてあるのですが、なんだか鬼怒川温泉も蒸気機関車を見たような。温泉地と蒸気機関車には何か関係があるのでしょうか。

 カメラはNikon D810を持っていきました。

廃ホテル群

駅前商店街
駅前で頭を巡らせるといきなり廃ホテルが見える

 ええ、廃ホテルがいきなりお出迎えです。実は遡ること2週間ほど前に、写真仲間がここ水上温泉を訪れておりまして、実に素敵なところであるぞと教えてくれておりました。

 素晴らしい。実に素晴らしい。特に最近、ガリガリのものを撮っていなかったので、現地は東京と比べるとだいぶ寒かったのですが、心が踊っておりました。

 駅前廃ホテルゾーンを出て坂道を下っていくと、川沿いに降りられるようになっています。

 なぜ突然わらじが懸けてあるのかはよく分かりませんが、とりあえず特産品か何かなのね、と納得させるだけの力がありました。

 そこからちょっと歩いて川の方を見ると、いきなりまた素晴らしいものが。

  この吊橋、さすがにこの状態で人が通るとえらいことになってしまうので入り口が塞がれておりましたが、写真に撮っているだけで楽しい橋です。むしろこんなに撮っていて楽しい橋はそうそうありませんね。

橋の入り口に繋がる階段

 橋を好きなだけ撮ったあと、対岸に目を向けると、こちらもなんだか使っていない雰囲気の建物があります。優良物件がこんなに固まってくれているなんて。

 さらにそこから川沿いを歩いていくと、すぐに別の廃物件が現れます。

どーん

 このギシギシした風景。素晴らしい。

 歩道を少しずつ進み、廃ホテルを舐めるように撮っていくと、廃ホテルは廃ホテル群であることがわかってきます。

 こんな感じで、普通にスタスタ歩いたら10分くらいで行けてしまうであろうとことろで1時間以上写真を撮っておりまして、他の場所についてはけっこう駆け足気味で撮ることになってしまいました。

路地

 廃ホテル群を抜けると、今も稼働中の温泉宿がたくさんあります。

 駅前からいきなり廃ホテルが続くので、きっと地元で商売されている皆さんはどうにかせんと、と思われているんでしょうね。無責任に喜んでしまって申し訳ないですが、ガリガリしたものを撮るのが趣味の変わった人間も世の中にはいるのです。

 稼働中の温泉宿の周りにはちょいちょいと路地がありまして、もとは温泉街らしく飲み屋さんだったのだろうな、という建物もたくさんありました。

 ただ私が訪れたのは平日だったこともあり、そう人がいる雰囲気でもありませんでした。いちおうコロナウイルスの影響下でもありますしね。

 いやー素敵。路地も素敵。

 路地をフラフラ歩いていると完全に方向感覚がなくなりましたが、そのままあるき続けているとみなかみ町観光会館というところに出ました。

 どうも商店街を一度南端まで歩き、北側へぐるっと戻る形で歩いていたようなのですが、深刻な方向音痴なので全然分かっておりませんでした。一度こういう変な覚え方をした土地は、私の脳内で認識がおかしいまま定着するようで、今後も水上温泉の正しい土地勘がつくことはなさそうです。

観光会館の彼岸花。建物写真はありません。

 何はともあれ、観光会館までたどり着いたので「よしOK」という気持ちになりましたので、そこから復路という気持ちで水上駅の方へ帰ることにしました。

復路も楽しい

 復路は往路と違い、空を覆っていたどろどろの雲がちょいちょい途切れて晴れ間が覗くタイミングがあり、写真的にはコントラストがついて非常に撮りやすい感じになってくれました。

 影がついてしまうとものの見え方が変わってしまうのでよかれ悪しかれな部分もあるのですが、ハードにモノクロをやるのであれば基本的には嬉しい効果です。

こういう複雑な天気でした。

 そして復路でも往路と同じ廃ホテルを撮り、ああ影がつくといろいろ違うなあ、どっちも楽しいなあ、と染みるように感じながら水上温泉駅までたどり着いてこの日の撮影は終了と相成りました。

 撮影時間はだいたい3時間くらいで短いものでしたが、病み上がりに加えて意外なほど寒かったもので、こんなもんにしといたろか(負け惜しみ)という感じ。

 細かいところは撮りきれている気がしないので、また訪れたいと思います。

 ありがとう、水上温泉!


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