Nikon 1 V3が欲しい、から始まるループ


 こんにちは。たぎる物欲日記です。

 1ヶ月ほど前だと思うのですがNikon 1 J5という可愛いカメラを買いまして、毎日持ち歩いています。たいへん小さいんで持ち歩きやすいんです。

 撮れる写真もきちっとしていて小気味良く、個人的にセンサーが小さなカメラはモノクロにすると楽しいのでモノクロ写真が多いのですが、色も自然で非常に扱いやすいんであります。

 ちなみに当ジャーナル内の写真は全てRAW撮りしているので、Nikon 1 J5で撮っていきなりこの色味になるわけではありませんが、もとの性能が良くないとどれだけRAW現像時に頑張っても意味がないんですね。

 そういう点からもNikon 1 J5はたいへん優秀なカメラだなと思うんです。コンデジなのにやたらとよく写る! というのが基本的な評価かな。

 コンデジって持ち出しやすい、常に持っておけて気兼ねしないで済むというのが最大の利点だと思うんです。しかもレンズ交換までできちゃう。

V3

 Nikon 1は1 Nikkorマウントという規格でボデーとレンズをいくつか出しておりまして、私の手元に現在あるのはボデーがNikon 1 J5に、レンズが10-30mmのパワーズーム、18.5mm F1.8の標準単焦点、それから物々交換で譲って頂いた10mm F2.8の広角単焦点であります。

 ニコワンはレンズ交換できるのが他のコンデジと違うところでありまして、レンズを替えて撮ってみると、写りのキャラクターはビシィ! っと統一されているにも関わらず、画角が違う開放F値が違うので撮るこちらの気持ちがけっこう違って楽しいんですね。

 しかしレンズも極小サイズなので、撮りながら「ああこの小さいレンズをかちゃかちゃ交換しながら撮るくらいなら、もうボデーを2個用意した方が早いんじゃねえの?」と思うようになってきます。ズームレンズと単焦点みたいな形で撮りわけられたら楽だろうなあ……という。

 そこでふと思い出されるのが、Nikon 1シリーズのボデーの中で、Jシリーズと双璧をなすVシリーズのNikon 1 V3であります。

 かんたんに説明するとJシリーズはコンデジ感が強く操作性を犠牲にしてでもシンプル簡単、Vシリーズはそれでご満足いただけないお客様にという感じで、もうちょっと操作性が高くなっています。

 Nikon 1 J5とV3はともにJシリーズVシリーズの最終型でありまして、いま買うならVの最終型、V3がベストバイだろうと思います。

 個人的には、あれこれ調べた挙げ句外付けグリップは電池交換ができないので要らないですし、EVFはRX100M1とM3の時に経験した「EVFはあると楽だからつい覗いちゃうんだけど、コンデジで覗いて撮るのはコンデジ撮りの意味がないからEVFは覗かずに撮りたいんだけどあると覗いちゃう」というジレンマが生まれるので、EVFもなしで良いかな。

 V3、いいねえ……欲しいねえ……となっております。レンズはもちろんJ5と共有できるのでボデーだけ買えば良いですしね。

Nikon Z6あるじゃん

 と、ここまで考えると、次に「APS-Cセンサー、ほどよく硬い描写でサイズ重量も小さく良いんではないか」とZ50のことを思い出し、一定時間欲しくなって調べたりするんですね。

 折角なのでAmazonの商品ページをリンクしましょう。
Nikon ミラーレス一眼カメラ Z50 ダブルズームキット NIKKOR Z DX 16-50mm+NIKKOR Z DX 50-250mm付属 Z50WZ ブラック

 でも考えていみれば現在わたくし、Nikon Z6というミラーレス一眼を使っておりまして、これもまた高性能で実によく出来たカメラです。

 最近ようやくRAW現像のコツを掴んで、自分が肉眼で得た印象に近い色味、トーンを作れるようになってきました。最初ちょっとこってりというか、「はいこれが現代のニコン! 爽やか!」みたいな色味についていけなかったのですが、私がその色味を見慣れると同時にRAWのいじりかたを覚えまして、もうちょっと落ち着いた感じで出力できるようになってきたんですね。

 まだ色がちょっとわざとらしいので改善の余地ありですが、だいぶ馴染んできた気がします。

 正直、先日からこのジャーナルブログにアップしてきたZ6撮影の写真も、ここ数日で覚えたやり方で再現像したいところですが、きりがないのでやめときます。

 ミラーレス一眼ってそもそも、一眼レフよりもコンデジ寄りに作られた存在だと思うんですね。

 レンズ交換が出来る時点でコンデジという言葉は違うのですが、より小さく、より便利に作られているという点で、デジタル一眼レフの「カメラ!」という感じよりも、もっと便利で親しみやすくかわいい奴、という存在と思います。

 ですから私もZ6を使う際は「これはコンデジだ……これはコンデジなんだ……ごついカメラではない」と自分に言い聞かせて撮るようにしているんですね。
 ごついカメラと思ってしまうと、振り回して自由な発想で撮ることができなくなるからです。格調高い写真はごつくて不便なカメラの方が良いのですが、ミラーレスはもっと自由であって欲しいというか、使う自分が自由でありたいと思うんです。

 その違いがどこから来るのかは分析していないのでよく分からないのですが、おそらくカメラとレンズを合わせたサイズ重量に加え、画質がどれくらいリッチかが大きく影響している気がします。

 街角をスナップしてしょうもないものを撮っている際も、画質リッチなZ6を使っていると、なんというか「きちんと撮らないと」という気がしてくるものですから、それを振り払うのに努力を要しますし、逆にニコワンを使っている時は格調高く撮るのが難しい。

 そんな時、「じゃあAPS-Cセンサーのカメラならどうなるんだろう?」と頭の中で悪いやつがささやくんですね。

 フルサイズのミラーレス一眼ほど大きくなく重くないのでコンデジに近い感覚で振り回せるし、画質はフルサイズに近い。これは最高なんでは……という。

 これまであちこち遠征して写真を撮ってきたのですが、沖縄とウラジオストクはそれぞれソニーとフジのカメラを持っていっておりまして、まあスパスパと気持ちよく撮りまくることが出来ました。

 MFT機であるPanasonic GX7Mk2やMk3を旅カメラとして使っていた時もあるのですが、このカメラは気持ちよくスパスパ撮れるしかなり軽量の部類なのですが、いわゆるストリートスナップ的な写真以外は辛かったんですね。あと人物を撮るとザリザリ傾向の絵が災いして皆ものすごくシリアスに見えてしまうという難点があるので、取材カメラとしてはちょっと惜しい感じ。

 ですから、旅カメラとして使えて、かつ旅先で取材する時に人物も撮れて、と考えた時にAPS-CセンサーのZ50も良いじゃない、とは思うんですが、これまでAPS-Cカメラを旅先スナップ用に使ってきて抱いた不満(色とトーン)をZ50が解消できるかどうかは買って使ってみないと分からない部分があります。

 ていうかZ6が手元にあるじゃん、という。

 写真作品として、はたまたこのジャーナルブログで掲載する写真として、どれくらいの画質が求められるのかというところから逆算するのが一番早いといえば早いのですが、結果として見る分には似たようなところに持ち込んじゃうと思うんですね。ただ扱いやすいカメラであれば後処理も手数が減って楽だったりするので、そのあたり難しいところです。

 デジタル一眼レフであるところのD810をメインで旅先取材撮影に使う利点もちゃんとあるので、これにニコワンの組み合わせも良いと思うんですよね。まあ結局は画質と楽さ、携帯性なんかの総合点でZ6が大勝利なので、今後も持ち出しカメラはZ6が続くと思うのですが。

猫も可愛く撮れるよZ6

でも欲しいニコワン

 こんな感じで毎日カメラのことばかり考えて暮らしているのですが、要は「カメラ欲しい」が根本にあり、その気持ちにフィットするカメラを探し、あるようなないような条件を作り上げて自分でそれに振り回されているだけなんですよね。

 ですからこれはもう、必要性で理由をつけるよりも、素直に「欲しいから買う」で良いんではないかと思う今日この頃です。

 V3買っちゃおうかなあ……


2 thoughts on “Nikon 1 V3が欲しい、から始まるループ

  1. 小池政治 says:

    v3買っちゃえ!私はz6がメインでv3はお散歩カメラとして使ってます。ズームレンズ3個で換算18mm〜810mmでスナップとか鳥さん、孫の運動会で大活躍してます。

    1. 伴貞良 says:

      Z6にV3か~似たようなもんですね。広角ズームも欲しいっちゃ欲しいですがあんがい高いので、まあ広角ズームはFマウントに任せて、というのでJ5は標準単焦点と標準ズームばかり使ってますわ

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