おしごとインタビュー・営業写真館勤務 池羽ひとみさん2/3


 あんがい話としてまとまっていた前回から引き続きまして、今回は営業写真テクニックから旅でのカメラの話にまで及びます。
 同じ写真世界にいるはずの二人の感覚が全然違うのが面白いところであります。

本編

(2/3)

伴:なんか某…某有名な勢力を一気に拡大したと言われている、某有名なプーさんとかが着れる写真グループの所あるじゃない。あそこ聞いた話では、時給で…ほぼ女性らしいんだけど、時給でカメラマンと着付けメイク役とあやす役と3人で、全員時給一緒で、しかもスイッチ出来るようにしてるっていう話を聞いたことがあって。

 カメラマンの感覚からすると、カメラマンの時給が一番いいに決まってるだろ、なめてんのかって話になると思うの、多分。営業写真のカメラマンはね。と思うんだけど、写真を撮るパートはもう機械化されていて、設定が一緒なんだって。F8とかでストロボ一緒なんだって、全部。

 だから、ある意味押せば撮れるっていう形みたいで。撮ってきた写真を見ると腹とかでピント取ってるんだけど。だからカメラオタクの人が、子供が出来たっていってそこの某写真館に連れて行くと、お腹にピントあって顔にピントがきてないとか、そういう粗にツッコミたがったりするんだけど。でもそうじゃなくて、(お客さんが求めているのは)まず体験を売ることだし、プーさんを着ることだし、トータルで、いい雰囲気のいい顔が残っていればいいよって考えると、写真てある意味、二の次でいいわけで…て考えるとねやっぱり、そういう体験型優先のビジネスに基本的になるだろうなっていうのは思う。

池羽:体験を売るっていうのはずっと言ってるんですよ、うちの会社でも。ものじゃなくて、体験を売るから、衣装を選ぶところもそうだし、待ってる時間も楽しめるような空間を作って、全部が商品なんだっていう感覚で商品作りをしていこう、っていう感覚で、それぞれの技術を上げたりとか。

伴:営業写真の本質だよね…て思う。無理、絶対無理。よく脚立投げたりとかしてた。わーって。

池羽:脚立投げてはいかん…

伴:でもクレーム全然来ないんだよ。俺ずるいから、新郎新婦…大人相手だから、大人相手なら結構我慢出来たから、その人たちと共犯関係を作るの。俺いい写真撮るから、仲良くしようね今日よろしくねていうのを、開始5分ぐらいで一気に詰める。その後何してもいい。そういう…結構楽しかったよ、あれはあれで勉強になった。一個のプロジェクトを一緒に達成しようっていう、大人同士だから出来ることだったけど、子供だとやっぱりね…難しいよね。子供がファクターとして増えるわけじゃん。主役でもあり、そのうまく、いい意味で利用しなければいけない…で、その先にいるクライアントは両親だから、両親を満足させなきゃいけないしっていう…複雑だね、話聞いてると。

池羽:でも核は子供さんいると子供さんになるから、その子の機嫌次第で、どれだけの時間が変わってくるわけですよね、最後完結するまでに。機嫌損ねちゃうと…

伴:プロジェクト単位で、結局時間単位じゃないってことね。

池羽:撮影時間30分で予約取ってあります、その中でこれくらいの撮影のボリュームは撮らなきゃいけないていうのはまずあるんですよ、基本的に。撮影料金いくらで、これくらいのボリュームは撮ろうって…

伴:まあカット数なり、ショット数なり…

池羽:でもママから離れられないとか、泣いちゃって全然着替えも出来ないってなると、そこが削られていくわけじゃないですか。だから子供さんの機嫌によって、スムーズに…その子の機嫌をとって良くなれば、さっと30分以内に収まるし、下手気なことをすると伸びるしっていう…

伴:撮影に入れないとかって…あったあった。よくあったな…

池羽:入ってからも、もうちょっと泣き止みはじめたなと思ったら、プレッシャーかかる言葉を聞いて、また泣き出すとか…そういうものの繰り返しと、調整と…

伴:無理無理。絶対無理。

池羽:それが楽しいんですよね…

伴:楽しいと思える?

池羽:入社した当初は、子供さんが泣くと、泣いちゃったらどうしよう、泣いてるのが良くないことっていう感覚だったんですけど、でも泣いてるのも、その子のその時の状況だから…

伴:表現だよね。

池羽:表現だし、時間経ってくると、泣いてても、泣いてらーって気持ちになる…

伴:俺は最初からそうだったけどね。他人ごとだから。

池羽:泣いてらーと思いながら、様子を見ながら、じゃあこのタイミングでこれをやったら泣き止み出した、とかっていうのが思いついてく…で、また、思い通りに動いてくれるんですよ。

伴:あ、そう。パターン学習済んでるから、こっちは。

池羽:そこそこの一定数の子だったら、比較的言うこと聞いてくれて。全然動きが止まらない子とか、わーっていっちゃう子とか…

伴:多動みたいな子がいるよね、きっと。

池羽:障害がある子は、また別なんですよね。障害がある子は、障害があるレベルの状態で、撮れる場所とか選んだりしながら…

伴:あるんだ、パターンがあるんだ。

池羽:動いても、広範囲で背景が切れないところで撮るとか。通常の子で、ちょっとヤンチャな子で、わーってなる子とかは、例えば動かないゲームしようか、とか。だいたい一般的にご両親とかは、動かないで、手、はい、足はそのまま閉じて、とか指示命令形で会話をして、言葉で何とかしようとする方が多いけど、でも子供の気持ち的にはそうじゃないから、遊びで…遊びで楽しいと思うから、自らがやりたいと思わないとやってくれないから、動かないゲームしよう、とか…あと外出た時、手を繋ぐと嫌がる子とかなんかは、男の子で多いのが、私が子供になって、私を連れてってって言うと、わかったいいよっていう…逆にちょっとお兄さんになってくれるとか、そういう小技を駆使すると、結構しめしめと思いながら…

伴:ガキんちょ単純だなーって、今話聞いてると思うけど、そこ編みだすまでが大変だったろうね。

池羽:いろんなサンプルをね、こう蓄積して…

伴:毎日大量に来るからね。

池羽:毎日大量に来るから…赤ちゃんから70歳ぐらいの大人まで来るし、3歳5歳7歳ぐらいは、一番、七五三で来るから、この子のパターンはこういう性格だからこうかなとか…

伴:限りなく獣に近いって感覚なんだよ、俺からすると。話通じないじゃん。話通じない撮影は受けないっていうのが、そこでさ。でもちゃんとパターン学習して、こうすればこうっていうのがあれば…子供撮影が得意な人もいるからね。商業系でも子供撮影をする、求められる子供像を撮るのが上手いって人もいる。女性が多いけどね。そういう運用での上手さもあるんだろうね、仕事として成立させるためには。絶対に時間って大事だからさ。
 犬猫とかはある?

池羽:犬猫も…

伴:あるんだやっぱり。

池羽:ペットと撮りたいっていう…お祝いプラスわんちゃんとか…

伴:どういうこと?

池羽:七五三のお祝いで、ペットも一緒に撮りたいとか。ペットだけは稀…本当に稀…

伴:一応、サービスとしてはやってるけど、そうでもないんだ。

池羽:ペットだけの場合は、多分お座りでじっとしていられれば撮れるけど、基本的にあんまり…ペットだけを撮りたいっていうよりは、家族写真でペットと一緒に、年賀状用に撮りたいですとか、成人の記念で、ペット…愛犬と一緒に撮りたいですとか。振袖と犬とか、散歩してるみたいな感じのとか。

伴:仕事のやり方として3つあってさ。ひとつは、努力根性とそれまでの経験で、うまいことなんとか…さっとスムーズに、うまいことやれるのが最高じゃん。次、根性で何とかする、根性と時間投入で何とかするじゃん。最後は諦めるだよね。

池羽:諦める…

伴:俺は3つ目のパターンが、大体…いや無理無理、犬とか言うこと聞かないじゃん。後は、偶然に任せるから、5分あげるから何とかしてくれみたいな、逆に。つくづく向いてないなー本当に向いてないな…そうね、写真をやってるから、どこを求めて撮るのか…

 あのね、撮影会おじさんに写真を教えてると、女性をうまく撮りたい重要ってやっぱり大きいの。女性をうまく撮りたいと思っている人が多い。で、その中で、撮影会で上手いこと撮りたいていう人が結構いるのね。撮影会が一番身近だから。撮影会が何かっていうと、場所とモデルさんをお金でしつらえてくれるサービスがあるんですよ。そういう業者さんがいるんで、そこに行ってます。そこで、また独特な人間模様が…疑似恋愛化しちゃったりとか、独特の人間模様が起きたりするんだけど。

 何はともあれ、撮影会っていうところで、モデルさんを撮ったりするんだけど、撮影会で撮ってるおじさん達に、なんで写真を撮ってるのかって聞くと、面白いのは、わかんないわけじゃん、写真を売るわけじゃないし、ハードディスクにひたすら蓄えているだけで終わっちゃったりするでしょ。表に出る機会って、撮影会仲間みたいなライバルであり友達であり…っていう人たちが見るか、被写体になったモデルさん本人が見るか、基本にどちらかしかないみたい。

 だからその中でどうなっていくかっていうと、被写体さんにウケた写真が上位っていうふうになっていくから、サービスの対象が被写体さんになるの。撮る側にも変化が…逆に変化が訪れて、被写体の人が、女の子本人が喜ぶには、俺たちはどう撮ったらいいんだろうっていう、テクニックの開発の仕方になっていくんだね。

 そうすると、影がなくなっていく、とかになるんだけど…だからやっぱり撮る対象も、どんな仕事でもきっとそうなんだと思うけど、対象によって、仕事方法自体がどんどん変化していくっていうのはよくあることなんだろうなと思って。同じ「写真」なんだけど、やっぱり目的が違うから、撮り方も全然違う…カメラなんかどうでもいいじゃんね、結局。

池羽:そうなんですかね。

伴:充分にオートフォーカスが速いでしょ、今。昔はほら、自分でピントをグリグリやってるから、てめえ動くんじゃねえこの野郎、だし。フィルム1枚で2000円とかだから、1ショットでそのフィルム変えるのに、1,2分かかるから、ガッチャンガッチャンやって…だからそれ考えると1ショットを流せないから、1ショットのためにギッチギチに詰めにいくのが、営業写真のやり方だったけど…今はデジタルでオートフォーカスが速くて、一枚ミスったらもう一枚撮ればいいやっていう…良くも悪くもじゃない、それは。より自然なところが撮れるし、ショット単価でいうなら、低コストになってるから…だからやっぱりそのためには何をすればいいかっていうと、その前の、お客さん側のコントロール、被写体側のコントロールがだいぶ違ってきてるだろうね。

池羽:カメラが性能いいから、誰が撮っても、そこそこ良い写真になるから、構図と場づくりがどこまで出来てるか…だからカメラマンやるよりもアシスタントやってるほうが、たぶん得意だと思うんですよね、自分としては。実際、子供と喋ったりとかお子さん触ってね、こう、手はこうやってこうやって、こう…カシャカシャってパッてやって、目線を引いてきたりとか動けるから…カメラは誰か押してくれって思うんですけど…

伴:リモートだよもう…いいんじゃない。顔認識とかすごいでしょ、今。

池羽:お子さん動くから、それだけカメラマンも動いて、その都度動いてなきゃいけない。アシスタントは、やりながらカメラマンも動いてもらいつつ、カメラマン今こっち来たから、ライトが今こっちだから、じゃあ顔こっちだとか。動きに合わせて、2人が移動していくみたいなコンビネーション…

伴:特殊だな。そういう写真の世界もあるよね。山岳写真は山岳写真で、特殊なスキルがあるみたいにさ、山登って生きて帰ってこなきゃいけないわけじゃん。だから山写さんっていって、いるんだけど、山岳専門の人がいるんだけど、セミナーとかやると、山登りの話で8割くらいって言ってたから、そうだよなって。

池羽:基本、生きて帰ってくるのがメインだから…

伴:生きて帰ってくるところをまずしっかりやんないと。だって、責任取れないじゃん、山岳撮りたいっていって、行きだけ…行きの分の体力と装備だけで、撮ってそのまま死んでも困るわけじゃん。それはそれで、独特のスキルになってくるから、面白いなと思って。あとさ、旅撮りしてて、先々週か先週か、ロシア行ってたの。撮るためだけに行ってて、しかも自腹で行ってて。その、写真なんか撮れるわけじゃん、別に。スマホだろうがなんだろうが、撮れるけど、旅先で写真を撮るスキルっていうのがあって、そのトレーニングのためにある意味行ってるようなもんで…ちょいちょい行ってるんだけど。時間の配分の仕方とか、体力の配分の仕方とか、データの処理どうするのとか、撮る時の機材何を使うとか。その辺もやっぱりね、撮影ジャンルによって全く違うんだよね。

 だから下手すると、例えば、旅行雑誌を作ってる所から依頼を受けて、ウラジオストックの写真を旅行雑誌に使うから撮ってきてって言われたら、持っていくカメラ自体が、多分もう違うの。だから写真表現の方向性によって、機材から何から全部変わっちゃうていうのが…まあ写真楽しいからやるといいよっていう…なんか前、EOS 6Dと24-70mm F4かなんか持ってなかったっけ?

池羽:持ってます持ってます。

伴:使ってたよね、前ね。

池羽:持ってます、押入れの中に入ってます。

伴:そうなの?もったいないね。

池羽:出かける時、重くってね…なんかね。

伴:カメラマンの発想じゃないよね。

池羽:重いから、邪魔になっちゃうかなと思って。水族館に行く時と、海外旅行に行く時ぐらいしか持ってかないかもしれない。

伴:でも、海外旅行に行って、ホテルに置いておくんだろ、きっと。

池羽:場所によりけりですよね。

伴:エアーズロックとか行くんなら持ってくけどみたいな、そういう感じ?

池羽:そう…

伴:そうだね…だから、旅撮りの話もそうだけど、写真を撮るためにどっかに行くっていう発想が、かなり狂ってるから…ひとみちゃんがどっか行くときは体験が優先でしょ?旅行に行くっていうほうが優先で、写真を撮るために行ってるわけじゃない。

池羽:最近はもっぱらそう…昔はカメラを持ってるから、行ったら写真を思い出に自分が部屋に飾るような写真を撮ろうと思って持ってったけど、最近はもう邪魔だなと思うレベルだから、持って行かずに、肉眼で見たりとか、動いたりっていうほうをメインにしてる…

伴:アクティビティが多いんだよね…面白いなあ本当に。俺、アクティビティ一切拒否なの。

池羽:撮ることメイン…

伴:撮るしかしない。行って帰るまで撮るしかしない。撮るのに関係のない…例えば何だろう…行動とか、一切拒否。何にもしない。ひたすらホテル…最近スタイル定めて、拠点決めて、最初にもうGoogleマップとか情報あるから、たぶん市街地のこの辺がいいなっていうところに、ホテルを何連泊でもう予約しちゃって、そこから出て入って出て入ってっていう…その街の1エリアを、歩ける範囲だけどね、でもひたすら撮る…ウラジオストックは比較的それでうまく行ったんだよね。転々と旅しながらだとまた違うし、どっちかっていうとそれは旅の記録になっていくわけじゃん。そうじゃなくて、旅先を外国人の目線で撮るのが楽しくて。それも方法論の違いだよね、それによって機材とか、あれこれ違ってくるからね。やっぱり面白いよね、そういうのが。だからアクティビティは一切しない。自分の中の変化も面白くて、3日目ぐらいで飽きるの、大体。

池羽:アクティビティをすると? 写真が?

伴:現地にいることで、初日はもうおどおどの状態で…どれぐらい治安がいいか悪いかがわからないし、ノリがわからないから…もう旅行者も旅行者の感じで、結構警戒レベル高めで入るからさ、俺いつも。で、カメラとか持ってるからね。

 2日目は、とりあえず撮ろうっていって、アホみたいに歩いて撮り回るの。それでとりあえず、なんとなく感じがつかめてきて、じわじわ買い物とかして、なんとなくその現地の人たちのノリが…レベルがわかってくるから、対人レベルっていうの、コミュニケーションがわかってくるから。で、3日目になると、一度飽きるんだよね。風景を見慣れちゃうし、3日もいれば。飽きるし、なんとなくノリがつかめてくるから、ちょっとだれる部分があって。でもそっからが本番なの。飽きてからが本番で、4日目5日目になると、もう完全に土地勘出来てんだよ、そのエリアは。でもそこで撮れるものっていうのがね、逆に削ぎ落とされた…観光客感覚が、微妙に削ぎ落とされた、珍しいだけで押してないんだけど、でもやっぱりその…異邦人で、異物な訳じゃん、こっちは。そのバランスが結構楽しくて、多分2週間とか越えると、また感覚が変わってきて、写真が変わっちゃうんだろうけど。今のところね、1週間ぐらいやって、そういうこっち側の変化も楽しくて、その中に、一切アクティビティないし。こないだもバーガーキングとかばっかり食べるの。

池羽:現地のものを食べるっていう感覚はない…

伴:ない。食レポやんないし、安定してるから。お腹弱いから、フランス行って、生牡蠣と白ワインとかそんな恐ろしいことは…なんでかっていうと、撮るのが大事だから。アクティビティはさ、体験としては、フランス行って生牡蠣でお腹壊しちゃったって、面白いじゃん、話としては。YouTuberだったらいいと思うのね。だけど写真撮るのがメインだから、その後1日2日がなくなって、撮影出来なくなっちゃうじゃん。それが嫌だから、マジで安全なものしか食わない。最悪コーラ飲んで、バナナ食ってれば死なないっていう…

池羽:バナナあれば大丈夫だと…

伴:バナナあれば大丈夫。バナナどこの国に行ってもあるし、バナナの状態が良い悪いも見てわかるし、フルカバーの状態だからバナナって。

池羽:バナナ最強。

伴:大概そう。ていうのでいつもバナナとコーラ作戦になるね、困ると。

池羽:すごい体験で動く私からすると、全然真逆。

伴:最初、観光地とか避けてたもん。台北に…初めて自分取材行った時に、台北に行って。一応、九份のさ…九份って知ってる?千と千尋の舞台…モデルになったって言われてる、実はそうじゃないらしいんだけど…有名な赤い提灯とかいっぱい、古い坂道の街があって、夜になると『中国』って感じの…台湾は中国ではないんだけど…まあそういう感じの有名なところがある。写真で見ると、あー見たことあるってなると思うけど、九份のきゅうは普通に漢数字の九なんだけど、ふんはにんべんに1分2分の…九份って検索すれば出てくると思うんだけど、そこに、まあ一応行くかみたいな感じで行ったけど、やっぱ楽しくないなって思ったのね。最近あんまり気にしないでとりあえず目に付いたら…下手したら拠点決めて台北なら台北ってずっとぐるぐるぐるぐるしてるだけになったから…普通は観光地巡るでしょ一応。

池羽:旅行行ったらですよね?

伴:普通ね。

池羽:巡りますよね。

伴:楽しいもんね、観光地って。よく思ったのは観光地じゃないところ市街地と、観光地行って写真撮ると観光地パワーってすごいじゃん。天橋立行って、ここで撮れ、みたいなさ。

池羽:ここのポジションで取るのが当たり前です、みたいな。

伴:清水寺といえば、清水寺の舞台が見える反対側の、ガチガチの場所あるじゃん。

池羽:ザ・観光地、みたいな。

伴:それに向けて整理…金閣寺なら池の反対側のココみたいながあるじゃん。あれってもう整理されてるから、大して絵としてパワーが強いから、皆が「これは素敵だわ」っていって撮るから、それが観光地化されて絵葉書化するわけじゃない、結局。

 それはすごいことなんだなって。ビジュアル的な強さがあるから、嘘ではないなと思う。だから最近はもう、避けもせず求めもせずになってるけどね。普通は見に行くわけじゃん、見れば面白いし。金閣寺とか見て、金ピカだなーって、すごいすごいって思う、銀閣寺見て、地味だ地味だってなる…それを求めるよね、普通。それはまあ、自分の心の中の変化の方が大事だからね。

 最近どっか行った?

池羽:最近、旅行は年に1回タイに行ってて。

伴:めっちゃキックボクシング修行してなかった?

池羽:キックボクシングの…スポーツジムのレッスンの一角で、キックボクシングがあるだけなんですけど。その先生が…

伴:キックボクシングのジムじゃないんだ。

池羽:そうなんです。スポーツジムのレッスンの中に、週一回だけキックボクシングのレッスンがあって…

伴:エアロビクラスみたいなのが。

池羽:そう、それのキックボクシングクラスがあって。その先生が、浅草とか都内でも何箇所かで教えてる先生で。

伴:キックボクシングを。

池羽:キックボクシングを。その先生が連れてってくれるんですよ。その先生の生徒さん…

伴:ごそっと?

池羽:ごそっと。

伴:じゃあ結構自由だね。結構嫌がられそうなもんだけど、やれるんだね、そんなの。

池羽:先生が浅草のどこどことか、栃木のこことかで、行くよって言うと、そこの生徒さんが先生にくっついてって…


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