吉祥寺レストラン&バー『アフリカ大陸』にお邪魔


 先日、梅雨が明けるかどうかどうかというタイミングで吉祥寺にありますレストラン&バー、アフリカ大陸にお邪魔して参りました。

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 このフォトジャーナル、筆者であります伴がライフワークにしている「しごと」を軸に色々なところへ取材にお邪魔したいと思っておりまして、以前からちょいちょいお会いしているコラ奏者のちひろさんからのご紹介でありました。

 WEB上の情報を頼りに行ってみると、ありました商業ビルの地下にアフリカ大陸。このビル、なんだか見覚えがあるなと思ったら以前仕事で用があってお邪魔した会社の入っているビルでしたよ。コロナの波も乗り越えてまたご存命のようで何より。

 アフリカ大陸というお店、紹介してくれたちひろさんがコラという西アフリカの楽器を演奏する方というのはもちろん事前に知っていたもので、まあアフリカ大陸っていうくらいだからアフリカ大陸がテーマなんだろうなあ、という漠然としたイメージを持っておりました。

 コロナ対策で開け放たれたドアを入ると、たしかにそこはアフリカ感溢れております。

 まず目に入ってきたのが扇風機柄の布。
 扇風機柄って! これ好きだなあ。扇風機をプリントの柄にしようっていう発想がなかなかないですよね。面白い。その時点で、極東の私達がイメージするアフリカと、現地の人の感覚にギャップがあるのが感じられます。
 たしかにアフリカから日本をイメージしても、リアルに日本で暮らしている我々とは全然違うものが出来上がるでしょうからね。

 私の場合、海外に行くのはそういうギャップを楽しむため、というのが大きな要因を占めるかもしれません。写真にもそのギャップが現れるからこそ面白い。

 そしてママさんにご挨拶をして、このフォトジャーナルブログの趣旨を説明させてもらいます。

 まず様々な仕事を写真に捉えること、それから若い子たちに対しては仕事という言葉の持っている悪いイメージを払拭していきたいこと。「仕事っつうのは単なる労働と違う。人の役に立つのは意外と楽しい」という感じ。

 ママさん大いに賛同してくださいまして、じゃあママさんのお仕事はどんな感じですか? と軽くインタビューさせてもらいました。

 この「アフリカ大陸」、吉祥寺で創業してもう22年なんだとか。

 ママさん以前はお勤め人だったそうなのですがスパッと辞め、ご自分で気持ちよく過ごせるお店を作ろう、というのでここ吉祥寺にレストラン&バーという形でオープンされたそうです。

 22年も継続されてきた中には辛い時もおありでしょう、と伺ったら、辛いことなんて何もないよ! 楽しいことばっかし! とおっしゃっていたのが印象的でした。自然体のママさんなので、私もお会いして5分で打ち解けてしまいました。

 このテナント、アフリカ大陸が入る前は4店も入れ替わり立ち替わりだったそうで、そこへきて22年もお店が続いているのは、このママさんだからこそなんでしょうね。

アフリカ

 アフリカがキーになっているのはなぜかとお尋ねしたら、アフリカと個人的にご縁があり、セネガルに住まわれていたこともあるんだとか。セネガルはアフリカ大陸の西の方です。

 マリの西、モーリタニアの南。
 いま地図で見たら南にギニアビサウという国があるらしいのですが正直存じ上げませんね……しかもガンビアってセネガルに埋まってませんか? いまサッと調べたら、セネガルは旧フランス領、ガンビアは旧イギリス領みたいですね。

 そういえばアフリカつっても広いんですよね。

 何年か前に仕事でフランスに行った際は、フランスって北アフリカにも大きく植民地を持っていたので、アフリカ系の移民というと北アフリカの人が多いようでした。

 バナナを買いに行った八百屋のおっさんと話したら、おっさんはアルジェリア出身と教えてもらったり、パーティーで知り合ったフォトグラファーはモロッコ出身だったり。日本が東西といいますか南北でけっこう人種が違うように、アフリカといっても東西南北で全然違うみたいですね。

 みたいですね、というのは私が単に詳しくないだけでありまして、ママさんはセネガル含めアフリカの西のほうがご専門だそうです。飛行機に乗っていくと移動時間が24時間を超えるとか……。私はその時点で虚弱なので耐えられそうにありません。点々とツアーで行きたいです。

 アジアからスタートしてトルコ、そこからヨーロッパ、アフリカ、で喜望峰をくるっと回って帰ってくるみたいな自分勝手ツアーが組めたら楽しいでしょうね。

良い男

 取材に伺って一番強烈に印象に残ったのは、お話の途中でママさんが「実はねえ……」とおっしゃるので何かと思ったら、ママさん高尚な意図があってアフリカをテーマにお店を作ったわけではなく、とにかくアフリカの良い男が好きなのよ! とのこと。

 わたくしそれを伺って初対面なのにバカ笑いしてしまったのですが、衝動ってすごく大事ですよね。眉間に皺を寄せて何かをテーマにしなければいけない、そのほうが良いなんていうことは全然なく、良い男が好き、自分が快適に過ごしたいという気持ちでお店を作られて、それが22年間も愛され続けてきているんですから、結果としてそれは正解以外の何物でもないですよね。

 私も写真を撮って暮らしていますが、要は好きだから撮っているだけで、あーだこうだのもっともらしい説明はけっきょく後付けなんです。楽しいから撮りますし、外科手術なんかも面白いから切っている部分があるんじゃないかといつも思うんですよ。

 世の中のあらゆる技術論についても、内部ではあれこれ論理がありますが、根本的な部分は「だってテクいほうがカッコいいじゃん」というだけの話。

 途中でアフリカ大陸をご紹介いただいたちひろさんも合流したと思ったら、ちひろさんが最近好きだというアフリカのミュージシャンのYoutube動画をママさんに見せ、二人で完全に女子トークになっていたのを見て納得いたしました。

 そんなこんなで、最後にママさんとちひろさんのポートレートを撮って取材終了となりました。ママさんの乙女感が写っているのではと思います。

 ちひろさんはお店をロケ地としてお借して簡単なライティングではありますがアー写として使えそうな写真が撮れました。今回ご紹介いただいたお礼になっていると私も嬉しく思います。

 というわけで、ママさんちひろさん、楽しい時間をありがとうございました。

 皆さん吉祥寺にお越しの際は是非アフリカ大陸へどうぞ。

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2 thoughts on “吉祥寺レストラン&バー『アフリカ大陸』にお邪魔

  1. ミホ アフリカ大陸 says:

    Vanちゃん、
    お店を魅力的に写してくれてありがとでした!
    読んでてぷっと吹き出してしまいました。(^^)
    そうそう。自分の好きな音楽かけて、時々カッコいいアフリカ地域出身のイケメンが来てくれて。。楽しんでお料理作ってます。
    お金は儲からないけど楽しいよ!
    また遊びに来てね!

    1. 伴貞良 says:

      おお~直々にありがとうございます! 当日はほんとお世話になりました!

      そうかイケメンは「時々」来るものなのねw だからこそ嬉しいかも。妙に納得しました。

      またお邪魔しますね~!

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